『琉球の紅型展』
~作り手が未来へつなぐ紅型の美~
鮮やかな色彩や繊細な文様の紅型を生み出す作家の技や思いを伝えます。
時代が移り人の暮らしが多様化する今。未来へ残すために作り手・作家は、伝統技法を守り個性あふれるデザインを生み出しています。
17世紀に薩摩の琉球侵略によって琉球の王制が解体した時、多くの紅型職人が職を失い、続けることが困難になりました。
その後の沖縄戦が地上戦の舞台になったことで、紅型をつくるときに欠かすことができない型紙や作業道具を失い、そして貴重な職人も失われたのです。
戦後になり紅型三宗家といわれた「城間家」の城間栄喜氏、「知念家」の知念績弘氏が大変な苦労とともに紅型を復興させました。
『支援:沖縄県、公益財団法人沖縄県文化振興会/
令和3年度沖縄文化芸術を支える環境形成推進事業』の採択事業
『沖縄VRアートギャラリー』にて
特別企画展【琉球の紅型展】オンライン開催となりました。
作品紹介
「紅」とは「(すべての)色」を示していました。
そして、型染めのことを「型」と呼んでいました。
つまり、「彩色を施した型染め」という意味で、
紅型の「色」の原料には顔料を用います。
顔料とは、岩石などの鉱物からなる染料です。
この染料は他の染料とは違って、微粉末のもので、水に溶けません。
そのため、布に色が染み込まず、
色がそのまま布の上に定着するため、
鮮やかな色をそのまま表現することができるのです。
『琉球の紅型』展 参加アーティスト紹介
1981年福島県生まれ。2004年東北芸術工科大学テキスタイルコース卒業、来沖。
6月より知念績元先生のもと紅型を学ぶ。2011年4月より、夫の故郷、今帰仁村天底にて自身の自宅兼工房をはじめる。”やんばる”の自然にはまりそのひとつひとつに心踊らせ、制作を続けている。
宮城友紀
琉球びんがた作家
1981年福島県生まれ。2004年東北芸術工科大学テキスタイルコース卒業、来沖。
6月より知念績元先生のもと紅型を学ぶ。2011年4月より、夫の故郷、今帰仁村天底にて自身の自宅兼工房をはじめる。
2015年頃より、国頭村で自然観察会に参加したことをきっかけに、もともと樹木や花が好きだったが、より”やんばる”の自然にはまる。
そのひとつひとつに心踊らせ、制作を続けている
沖縄県立芸術大学にて、伝統工芸である紅型をはじめ 様々な染め方を学び、
中でも着物染色の奥深さに魅了される。制作では、主に神話や神々を題材に
着るためのみならず、絵として鑑賞できる着物(飾り衣装)を手掛ける。
現在は大学院に通いながら、日本・ロシアを中心に国内外で積極的に活動の幅を広げている。
根路銘まり
染色芸術家
沖縄県立芸術大学にて、伝統工芸である紅型をはじめ 様々な染め方を学び、
中でも着物染色の奥深さに魅了される。制作では、主に神話や神々を題材に
着るためのみならず、絵として鑑賞できる着物(飾り衣装)を手掛ける。
現在は大学院に通いながら、日本・ロシアを中心に国内外で積極的に活動の幅を広げている。
沖縄市 (旧コザ 市)生まれ
沖縄県立芸術大学工芸専攻・染コース卒業
2010年 沖縄県工芸士に認定される。
地元コザ (沖縄市)を拠点に、伝統的な技を受け継ぎながらも、自ら生み出した独自の「透かし模様」の技と3枚型の「朧型」技法で新たな琉球紅型を制作し続けています。
コザ が受容し発信する文化を表現したシリーズのコザの街並みやポーク缶・英字看板などのアートのエッセンスを加えた新しい「琉球紅型」の世界観を開拓しています。
金城宏次
紅型作家
沖縄市 (旧コザ 市)生まれ
沖縄県立芸術大学工芸専攻・染コース卒業
2010年 沖縄県工芸士に認定される。
地元コザ (沖縄市)を拠点に、伝統的な技を受け継ぎながらも、自ら生み出した独自の「透かし模様」の技と3枚型の「朧型」技法で「琉球紅型」を制作し続けています。
コザ が受容し発信する文化を表現したシリーズのコザの街並みやポーク缶・英字看板などのアートのエッセンスを加えた、新しい「琉球紅型」の世界観を開拓しています。